泥だらけの手から生まれた、参加者40名の笑顔
5月11日の朝、結城市の田んぼに響いた子どもたちの元気な声。この日私たちが開催した「ものづくり×米作り」体験授業には、地元の小学生親子や高校生など約40名の皆さんが参加してくださいました。「なんで町工場の人たちが田植えしてるの?」
参加した子どもが発したこの素朴な疑問に、私たちはこう答えました。
「みんなに、本当の豊かさって何かを感じてもらいたいからだよ」
Agriculture × Product × Experience が生み出した魔法
アッシーリスが大切にしている3つの柱—Agriculture(自然の恵み)、Product(素材の魅力を引き出す)、Experience(豊かな体験)。この日の体験授業は、まさにこの3つが重なり合う特別な時間でした。
田んぼで苗を植え(Agriculture)、私たちが金属加工技術を活かして開発した「にわ先かまど」を使い(Product)、採れたお米をその場で味わう(Experience)。
子どもたちが泥だらけになりながら一生懸命植えた苗を見つめる真剣な眼差し。もみ殻を燃料にした「0円炊飯」で炊きたてのご飯を頬張る時の、驚きと喜びに満ちた表情。
「おいしい!」「甘い!」「お焦げが香ばしい!」
そんな声が響く田んぼで、私たちは改めて感じました。これこそが、アッシーリスが目指す「半歩先の豊かさ」なのだと。
Field to Mouth —「採って、食べる」の向こうにあるもの
今回の体験は、私たちが大切にしている 「Field to Mouth(採って、食べる)」 を体現する機会でもありました。でも、本当に大切なのは「採って、食べる」その行為だけではないのかもしれません。
土に触れることで感じる自然のちから。 手間をかけることで生まれる愛着。 一緒に汗を流すことで生まれるつながり。 普段当たり前だと思っていた「食」への新しい気づき。
参加してくださった皆さんのアンケートでは、満足度90%を超える結果をいただきました。しかし、数字以上に嬉しかったのは、子どもたちが目を輝かせながら体験している姿でした。
この体験の先にあるもの
この取り組みの背景には、代表の山中の個人的な想いがあります。2年前、当時3歳だった娘の将来を考えたとき、母校を含む地域の小学校が統廃合される現実を知ったこと。
「このままでは、子どもたちが豊かな環境で学ぶ機会さえ失ってしまうのではないか」という危機感。
だからこそ、私たちは今日という日を大切に、できることから始めています。
もっと詳しく知りたい方へ
今回の体験授業の詳細や、参加者の皆さんの生の声、そして私たちの想いについて、プレスリリースで詳しくお伝えしています。また、体験で使用した「にわ先かまど」の改良版を年内に発表予定など、今後の展開についてもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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