2025-11-19
アッシーリスの取り組みが「いばらきデザインセレクション2025」【ソーシャルデザイン部門】で「選定(入賞)」として評価されました
アッシーリスの取り組みが「いばらきデザインセレクション2025」【ソーシャルデザイン部門】で「選定(入賞)」として評価されました
今回の評価対象となったのは、もみ殻を燃料とする循環型のかまど「にわ先かまど」と、どこでも果樹を育てられる移動式果樹棚「モバイルグリーンガーデン」。
暮らしや地域に眠っていた“本来の豊かさ”を、金属加工の技術と農業の知恵を結び合わせて取り戻す取り組みが、社会的な価値として認められた形です。
アッシーリスの原点には、「このままでは故郷が消える」という強い危機感があります。効率化が進む社会の中で、火を囲む時間、収穫の喜び、自然に触れる驚きといった、小さくても確かな実感が日々の暮らしから少しずつ失われてきました。
私たちは、金属加工会社として磨いてきた技術と、結城市で積み重ねてきた農の営みを一つに束ね、生活の中に“手間を楽しむ時間”を取り戻すブランドをつくろうと決めました。
「にわ先かまど」は、祖父母の世代が当たり前に使っていた“かまど文化”を今に再編集したものです。もみ殻のやさしい火、煙の少ない安定した火力、家族が火を囲んで炊き上がりを待つ時間。効率とは別の軸にある、ゆったりとした豊かさをもう一度取り戻す道具です。
「モバイルグリーンガーデン」は、農が都市にやって来るための“果樹棚のデザイン”です。金属フレームとプランターなどを組み合わせることで、限られた場所でも本格的な果樹栽培が可能になりました。収穫の瞬間を家族や仲間と共有する体験は、地域や人と人の間に新しいつながりを生み出しています。
アッシーリスはこれまで、シャインマスカットなどの収穫体験、高校との探究学習、地域のフェスタなどの「Field to Mouth(採って、食べる)」体験を、さまざまな実践を重ねてきました。今回の選定は、道具づくりだけでなく、体験づくりや地域との協働を続けてきたことが「地域にひらかれたデザイン」として評価された結果であり、私たちにとって大きな励みとなる出来事です。
これからもアッシーリスは、金属と農、暮らしと地域、人と自然をつなぐ“半歩先の豊かさ”を探し続けます。火を囲む時間、実る喜び、つながりの温度を次の世代へ渡していくブランドとして、結城市という土地から静かに、しかし確かな歩みで、未来の豊かさを育てていきます。
【発表サイト紹介】
https://id-selection.jp/index.php?QBlog-20251112-1













